先週のメキシコペソ振り返り
先週のメキシコペソは、一時上昇する場面もありましたが、結果的に5.5円台に留まりました。上昇した理由としては、先日のパウエルFRB議長の発現により米国の金利上昇が減速するとの見方が高まったことによるドル売りの影響だと考えられますが、メキシコ中銀が2019年のメキシコ経済成長の見通しを2.7%から1.7%に下方修正したことから終盤は売りが優勢になったと考えられます。
先週のメキシコペソ関連ニュース
11月30日
米国、カナダ、メキシコの3か国首脳はこれまでの自由貿易協定(NAFTA)を改訂した新協定「USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)」に署名しました。自動車の対米輸出に数量規制を導入し、部品調達比率の制限も定められました。鉄鋼関税については対立中です。また、カナダ、メキシコ、中国で新たな自由貿易協定を結ぶ検討が始められており、これを牽制する条項も加えられています。USMCAについて今後米議会について法案の賛否が決められます。民主党は一部修正を求めているようですが、協定離脱となると経済に悪影響が及ぶので最終的には合意に至ると思われます。
12月1日
メキシコ、ロペスオブラドール新大統領が就任しました!
就任演説において、
・汚職撲滅
・観光鉄道の設置
・石油精製施設の増強
・年金拡充
・奨学金、就職支援の拡充
などが宣言されています。
国民からの支持率は66%と高いですが、安易な国民意識調査による新空港建設中止、銀行手数料制限など政策決定に不安が持たれています。
今週の経済指標発表予定
12月3日
メキシコ11月景況感
12月4日
スイス11月消費者物価指数(前月比・前年比)
12月5日
メキシコ11月消費者信頼感
12月7日
米11月失業率
メキシコ11月消費者物価指数(前月比・前年比)
メキシコ11月消費者物価指数コア
欧州GDP(前年比・前月比)
今週のメキシコペソ展開予想
いよいよ、メキシコ新政権が発足しました!オブラドール新大統領による政権運営はメキシコ中銀からも不安視されており、投資を判断しにくい不透明な状況であることからメキシコペソは下落基調にあります。今後の格下げも予想されます。今週の動きは予想が難しいところですが、新政権が発足したことや原油価格の反発により、一時反発して上昇することを予想します。
これからFXを始めたい方はこちらの日記を参照してください↓
FXでメキシコペソを取引する際の基本情報、必要資金、注意点など - メキシコペソ応援ブログ
FXでメキシコペソ買いのリスクや合わせてどの通貨を取引するかについての考察 - メキシコペソ応援ブログ