イグ・ノーベル賞の世界展に行ってきました。
11/4まで東京ドームシティで開催中です。
https://www.tokyo-dome.co.jp/aamo/event/ignobel2018.html
ホームページでみると、チケットをコンビニで買わなくてはいけないのかと思ったのですが、行ってみるとその場でも普通にチケットを購入できてすんなり入れました(平日)。
とても面白かったです。結構大人向けのネタが多いので、子供は連れて行かない方がよいです。(笑)
過去のイグノーベル賞の内容がずら~っと並べられており、面白い研究が沢山あったので、勝手にランキングにしてみました。
イグノーベル賞、面白かった研究ランキング!!
(私の主観です。役に立つ研究よりも珍しいものや変な研究したなぁという面白さで選んでいます)
第1位!
北海道大学、吉澤先生らの研究「メスとオスの交尾器が逆転している昆虫がいることの発見!」(2017年)
凄くないですか?これは単純にすごい発見だと思います。交尾中にメスがオスの様に振る舞うのだそうです。性の概念について考えさせられますよね。
展示には交尾中の虫の写真があります。
この虫はトリカヘチャタテというシラミほどの小さな虫だと書かれていましたが、なぜこの小さな虫についてそこまで詳しく調べ、逆であることを発見できたのでしょうか?
気になってこの方の事を調べてみました。
吉澤先生は、元々、チャタテムシの分類を行っていたそうです。そして、他の昆虫も含め形を細かく見る研究が好きだったそうです。ある日、ジュネーブの博物館でトリカヘチャタテの標本をみて今回の発見につながったそうです。
「なぜこの虫だけメスに挿入器が進化し得たのか、今後も調査を進めてゆきたいです。」
https://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/yoshizawa_ja_ignobel.jsp
とのことでした。今後の研究にも期待したいですね!
第2位!
リチャード・ワッサーサグさん、「隠れるのが得意なオタマジャクシほど美味しいことの発見!」(2000年)
オタマジャクシって食べられるんだ・・・。が率直な感想です。しかも、これを確かめるために学生にいろいろな種類のオタマジャクシを味見させていたそうです。(味見といっても飲み込ませないようにはしていたみたいです・・。)
なぜこれを研究しようと思ったのか・・・、そしてなぜオタマジャクシ??
学生からしたら罰ゲームみたいなものですよね。
ジャングルで遭難したら、オタマジャクシに限らずなるべく捕まえにくいものを捕まえて食べると良いのかもしれない、、と思いました。
第3位!
慶応義塾大学、渡辺教授「ハトを訓練してピカソとモネの絵を見分けさせることに成功した!」(1995年)
しかも、今まで見たことのない絵でも見分けることができるんだそうです。ハトって凄いですね!
なんでも画風でみわけているそうで、印象派のモネに反応するハトは印象派の絵に反応し、抽象画派のピカソに反応するハトは抽象画派の絵に反応するそうです。
なぜ教授がこんなことしようと思ったのでしょうか??
渡辺教授は、「生物心理学」という分野の研究を行っているそうで、他にも、「文鳥には音楽の好みがある」というようなことも明らかにしているようです。面白いですね!
http://www.wasedajuku.com/channel/good-professor/detail.php?professorid=204
第4位!
キャサリン・ダグラスらの「名前を付けた牛はよく乳がでる!」(2006年)
この人達は、イギリス国内の516軒の酪農業者の協力を得て、「牛に名前を付けて世話すると、乳が良く出る」という結果を導き出したんだそうです。
どの位かというと、牛は年間10か月の授乳期間中に平均7500Lの乳を出す。ところが、名前をつけて世話をした牛は、これより258Lほど多かったそうです。
一日、860mL多くミルクが出ることになりますね。
名前を呼ばれるとリラックスするのでしょうか?
他にも沢山面白い研究がありました!
ちょっとした体験をできるコーナーもいくつかあります。
ぜひ行ってみて下さい!!